介
護
保
険
最
新
情
報
Vol.608
平成29年10月18日
厚生労働省老健局介護保険計画課
貴関係諸団体に速やかに送信いただきますよう
よろしくお願いいたします。
各都道府県介護保険担当課(室)
各市町村介護保険担当課(室)
←
厚生労働省
介護保険計画課
今回の内容
被保険者証の氏名表記について
計9枚(本紙を除く)
連絡先 T E L : 03-5253-1111(内線 2164)
1
老介発1018第1号 平 成 2 9 年 1 0 月 1 8 日
各都道府県介護保険主管部(局)長 殿
厚生労働省老健局介護保険計画課長 ( 公 印 省 略 )
被保険者証の氏名表記について
介護保険制度の円滑な運営につきましては、平素より格別の御高配を賜り、厚く御礼 申し上げます。
標記については、「被保険者証の氏名表記について」(平成 29 年8月 31 日付け保保 0831 第3号・保国 0831 第1号・保高 0831 第1号)(参考)が発出されていますが、今般、介 護保険の保険者においても、下記の取扱いとするとともに、事務の実施に当たってQ& A(別紙)をまとめましたので、管内市区町村(特別区、一部事務組合及び広域連合を 含む。)等に周知を図るようよろしくお願いいたします。
記
性 同 一 性 障 害 を 有 す る 被 保 険 者 か ら 、被 保 険 者 証 に お い て 通 称 名 の 記 載 を 希 望 す る 旨 の 申 し 出 が あ り 、保 険 者 が や む を 得 な い と 判 断 し た 場 合 に は 、被 保 険 者 証 に お け る 氏 名 の 表 記 方 法 を 工 夫 し て も 差 し 支 え な い 。
ま た 、被 保 険 者 証 に お け る 氏 名 の 表 記 方 法 に つ い て は 、被 保 険 者 証 が 本 人 確 認 書 類 と し て 利 用 さ れ る こ と が あ る こ と に 鑑 み 、裏 面 を 含 む 被 保 険 者 証 全 体 と し て 、戸 籍 上 の 氏 名 を 確 認 で き る よ う に す る こ と 。
例 え ば 、被 保 険 者 証 の 表 面 の 氏 名 欄 に は「 通 称 名 」を 記 載 し 、裏 面 の 余 白 に 備 考 と し て「 戸 籍 上 の 氏 名 は ○ ○ 」と 記 載 す る こ と や 、被 保 険 者 証 の 表 面 の 氏 名 欄 に「 戸 籍 上 の 氏 名 」 を 記 載 す る と と も に 「 通 称 名 は ○ ○ 」 と 併 記 す る こ と 等 が 考 え ら れ る 。 さ ら に 、保 険 者 に お い て 、性 同 一 性 障 害 を 有 す る か 否 か 判 断 す る た め に 、医 師 の 診 断 書 等 の 性 同 一 性 障 害 を 有 す る こ と を 確 認 で き る 書 類 及 び そ の 通 称 名 が 社 会 生 活 上 日 常 的 に 用 い ら れ て い る こ と が 確 認 で き る 添 付 書 類 を 求 め る こ と 。そ の 際 、別 添 の 申 出 書 の 参 考 様 式 を 適 宜 加 工 し て 利 用 し て も 差 し 支 え な い 。
別紙
被保険者証の氏名表記に関するQ&A
Q1 被保険者証の氏名欄に戸籍上の氏名とは異なる氏名を記載することができるという
ことか。
(A)
性同一性障害を有する方が、被保険者の氏名欄について、戸籍上の氏名と異なる氏名(以
下「通称名」という。)の記載を希望した場合、保険者がやむを得ないと判断した場合は、
被保険者証の表面には通称名を、裏面に戸籍上の氏名を記載する等、保険者の判断により被
保険者証における氏名表記の記載方法を工夫して差し支えないとしたものであり、裏面も含
めた被保険者証全体として戸籍上の氏名を記載するという従来からの取扱いを変更するも
のではない。
Q2 性別表記の取扱いに変更はあるか。
(A)
性別表記の取扱いについての変更はない。
Q3 当該氏名表記の特例的取扱いは、性同一性障害を有する方のみに限定されるというこ
とか。
(A)
本通知の取扱いは性同一性障害を有する方のみが対象となる。
Q4 性同一性障害以外の者が、身分偽証目的等で申請を行った際、保険者がやむを得ない
と判断せず、通称名記載を認めない場合は、文書でその旨を通知する必要があるか。
(A)
通知をお願いしたい。
Q5 被保険者証における氏名の表記方法として、たとえばどのような方法が考えられるの
か。戸籍上の氏名を省略することは認められるのか。
(A)
たとえば、以下の①や②の方法が考えられるが、裏面を含む被保険者証全体として戸籍上
の氏名は記載すること。
① 被保険者証の表面の氏名欄には「通称名」を記載し、裏面の余白に備考として「戸籍上
の氏名は○○」と記載すること。
② 被保険者証の表面の氏名欄に「戸籍上の氏名」を記載するとともに「通称名は○○」と
Q6 被保険者証の氏名表記の取扱いについては、システムで対応する必要があるか。
(A)
必ずしもシステム改修を行う必要はなく、各保険者が対応できる方法でご対応いただきた
い。ただし、介護サービス事業者等の介護報酬の請求に当たって、実務上支障が生じないよ
う取扱い願いたい。
Q7 介護サービス事業者等から保険者に介護報酬を請求する際、戸籍上の氏名と通称名と
どちらで請求すれば良いか。
(A)
被保険者証の表面の氏名欄に記載された氏名で請求すること。判断が困難な場合には、保
険者に確認すること。
Q8 居宅サービス計画書及び施設サービス計画書等で記載する利用者の氏名と利用者の
被保険者証の表面の氏名欄は異なっていても問題ないのか。
(A)
介護サービス事業者等の内部で管理するものについては、各介護サービス事業者等にて利
用者へ配慮しつつ取扱いいただきたい。また、介護報酬請求に係る取扱いにおいて、氏名に
ついては必ず被保険者証の表面の氏名欄に記載された氏名で申請していただくようお願い
する。
Q9 被保険者証の他に、負担割合証等についても本人からの申出があれば、同様に取り扱
っても差し支えないか。
(A)
別添
○○年 ○月 ○日
被保険者証への通称名記載に関する申出書
【ご留意いただきたい点】
1.本申出により被保険者証へ通称名を記載するのは、(保険者名)がやむを得ないと
認めた場合のみです。
2.本申出には以下の書類を添えて下さい。
① 医師の診断書等の性同一性障害を有することを確認できる書類
② 通称名が社会生活上日常的に用いられていることを確認できる書類
3.通称名を記載する場合は、〇〇面の〇〇欄へ記載します。
4.氏名(本名)は、〇〇面の〇〇欄へ記載します。
担当者 承認者
被保険者番号
通称名
姓 名
氏名(本名)
姓 名
生年月日 年 月 日
被保険者番号